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京都府、お土産のカーボン・オフセット商品をブランド化

京都府は、環境に配慮し、CO2を減らす取り組みの一環として、「京都おもてなしカーボン・オフセット事業(京都版CO2排出量取引制度の普及事業)」を実施している。

カーボン・オフセット事業とは、「商品の購入=購入者がCO2を削減」となり、消費者レベルでのCO2削減への参加意識の向上につなげることを目的に、京都版CO2排出量取引制度で創出されたクレジット(京-VER(バー))を活用して、CO2の排出がゼロになるような「カーボン・オフセット京みやげ」の開発・流通を行う事業。今年度は、カーボン・オフセットした「伝統工芸体験」や「飲食店」、「旅館」での商品やサービスに対象を拡大し、カーボン・オフセットおもてなし商品として販売している。観光分野において商品をまとめてカーボン・オフセット商品としてブランド化する取組は、国内で初めて。

事業者は、商品生産やサービス提供の際に環境に配慮した方法を採ってCO2排出量の削減価値(クレジット)を購入し、商品提供時のCO2排出と相殺(オフセット)することで、地球環境への配慮を商品価値に上乗せできる。消費者は、カーボン・オフセットした「伝統工芸体験」・「飲食店」・「旅館」での商品やサービスを利用することで、環境保全につながるエコな商品を選んで地球環境に貢献することになる。パンフレットを作成(1万部)し、商品を取り扱っているお店や京都府地球温暖化対策課で配布している。また、京都環境フェスティバル、大学等での配布。おもてなし商品等には「京-VERマーク」を貼付している。商品の販売期間は平成26年3月末まで。該当商品・サービスの一覧は以下の通り。

【カーボン・オフセットおもてなし商品を販売する施設:30施設】


環境に配慮した伝統工芸体験:体験をする際に使用する燃料から排出されるCO2や包装材をつくる時に排出されるCO2がゼロになった体験

京都を代表するおみやげ:商品や包装材をつくる時に排出されるCO2がゼロになったおみやげ

【地産地消の食材を使用したレストラン10施設】


輸送時に排出されるCO2や、食材の仕入れから調理までに排出されるCO2がゼロになったメニューを提供

【旅館 4施設】


宿泊の際に消費するエネルギーから排出されるCO2がゼロになった宿泊プラン