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経済アナリスト・森永卓郎氏が語る海外旅行、行きたいのは「南半球の世界一周」

ジャルパックは、このほど2014年下期期首商品の発売を開始した。商品発表の記者会見には、経済アナリストの森永卓郎氏が「ジャルパックサポーター」として登場。1964年から30数か国を旅した経験を踏まえて、森永氏の視点からみた海外旅行とジャルパック商品について語った。

森永氏が初めて海外旅行にでたのは1964年。その当時と比較すると、森永氏は「海外旅行の位置づけが変わってきた」印象だという。ジャルパックがブランドを立ち上げた1964年当時、ハワイ旅行は36万4000円(大卒初任給が2万1200円)という高額なものだった。その価格が1970年頃には15万5000円に。そこから初任給がバブル期まで上昇しながらも、旅行価格は安定してきた。

森永氏の父親はマスコミで働くサラリーマンだったといい、その給料で家族を海外旅行に連れ出していたことから「自分が幼いころに貧乏だった」と振り返る。当時の給与水準からすると、家族で海外旅行をするのは年収数年分を消費することになるからだ。日常生活のコストを大きく切詰める必要があった時代と比べると、現在の一般的なツアー価格はそこまで高額でないことから森永氏は「いい時代になった」と感慨深げだ。

また、雇用・他産業にあたえる影響が大きい観光産業についての持論も披露。観光庁の調査で2012年観光消費額が22.5兆円となっているものの、森永氏は「観光産業には発展の余地がまだまだある」との考えだ。先進国の中で長時間労働が一般的で余暇時間が少ない日本人の現状を踏まえ、このあり方を変えるのがポイントとなることを指摘。今後、自身でも政治・経済における各所で余暇時間の重要性を訴え続けるという。


左:森永卓郎氏/右:ジャルパック代表取締役社長、二宮秀生氏

なお、森永氏はこのほど発売されたジャルパックの2014年下期期首商品「特別企画」から、行ってみたいツアーを選択。海外ツアーでは「世界一周 南半球ベストセレクション22日間」、国内ツアーでは「与那国島と南大東島5日間」に心ひかれたという。特に、海外ツアーで南半球の世界一周を選んだ理由については、仕事で海外出張になれている旅行者でも手間を手助けしてくれることを強調。英語圏でない国・地域での行動や、乗継が必要な遠隔地を「全部まとめてみられうのがいいなあと思う」と語った。

森永氏が選択した同社50周年特別企画の新コースは以下のとおり。

【海外旅行】

【国内旅行】

(トラベルボイス編集部)