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ドイツへの日本人旅行者が堅調な伸び、2014年5月宿泊数は2.4%増、東欧とアジアからは2桁増に

ドイツ観光局は2014年5月のドイツにおける宿泊数統計を発表、日本人旅行者による宿泊は前年同月を2.4%上回る11万5701泊となった。同月の日本人出国者数が前年同月比0.9%増の微増にとどまっていることを考慮すると、他のデスティネーションより堅調に推移しているものと分析している。1〜5月累計では44万3108泊と前年同期を1.9%下回っているが、ベルリン、ミュンヘン、ケルン、デュッセルドルフなど主要11都市においては8.4%増加しており、大都市への旅客の集中が顕著になっているという。

また、外国人旅客全体における市場は好調で、1~5月期のドイツにおける10床以上の宿泊施設での外国人延宿泊数は2604万65泊となり、前年同期より6.2%、約150万泊増加した。数値はドイツ連邦統計庁による。

特に東部ヨーロッパ諸国の市場拡大が進んでいる。ポーランドが13.1%増、チェコ共和国が14.3%、ルーマニアが19.3%増、ブルガリアが27.5%増、スロベニアが20.7%増、クロアチアが39.5%増と軒並み2桁増となったほか、最大の市場であるオランダは、1〜5月で320万泊近い宿泊数を記録している。また、スイスが5.9%増、オーストリアが6.9%増、フランスが3.6%増、デンマークが6.6%増、ベルギー1.3%増、スペインが10.7%増やイタリアが8.3%増といずれもプラスに推移している。

アジア人旅客による宿泊数においては、1〜5月累計で13.8%増。中国は22.3%増の69万泊、アラブ湾岸諸国は、28.8%増の52万泊。韓国とインドはそれぞれ14.8%増、9.9%増とアジア市場を牽引している。