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アメリカへの海外からの訪問者数が過去最高7500万人に、日本人は358万人で4位

米国商務省国際貿易局は、2014年に海外から米国を訪れた人数が、前年比7%増の7500万人となり、過去最高を更新したと発表した。オバマ大統領は海外からの訪米客数を2021年までに1億人に増やすことを目標としており、米国商務省国際貿易局では目標達成に向けた順調な推移の裏付けにもなっているとしている。

国別では日本は4%減の357万9363人で、カナダ、メキシコ、英国に次いで4番目に多かった。伸び率をみると、トップ20以内のうち中国が21%増(218万8387人、6位)と大きく伸びている。また、渡航者のうち、VFR(米国に住む外国人居住者への訪問)の人数(カナダとメキシコを除く)は8%増の3440万人となり、過去最高となった。

発表資料より

ブランドUSAでは2010年の発足以来、世界30か国以上で積極的なマーケティング活動を展開しており、2014年の渡航者数の成長はその活動の成果であるとアピール。2014年に全米各州や市の観光局、ホテル、レンタカー会社などと行なった共同パートナープログラムは年間200件に及び、大幅に増加したという。また、ブランドUSAの活動への協賛パートナー数も2014年は40%増の475団体に増加した。

なお、全体の入国者に占める外国人旅行者の数は46%で、そのうち83%が15か所の入国審査場で審査を受け、その41%がニューヨークJFK、マイアミ、ロサンゼルスの空港で入国審査を受けるなどゲートウェイが集中している。空港での入国審査の時間を短縮することで、さらなる渡航者増加が期待されており、米国商務国土安全保障省では海外からの渡航者増加のための施策をオバマ大統領に提出している。