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航空会社の安全管理でIoT活用の実証実験、炎天下の暑さ対策からスタート -JAL

日本航空(JL)は、NTTコミュニケーションズ(NTT)、東レと、IoT(Internet of Things:モノのインターネット化)を活用した安全管理システムの実証実験を行なう。NTTと東レが協働する「機能繊維素材“hitoe”を活用した作業者安全管理サービスの実用化に向けた取り組み」の一環として実施するもの。hitoeは、着衣するだけで心拍数や心電位を取得できる新繊維素材。

地球温暖化による気温上昇が進む中、事故防止の観点から屋外作業における体調管理や安全確保が重要課題の一つになっており、その解決に向けて実証実験を行なうこととした。

今回は那覇空港で屋外でのグランドハンドリング業務従事者を対象に、hitoeウェアやトランスミッターなどの活用によるバイタルデータのリアルタイム取得や分析、遠隔モニタリングの有益性を実証実験する。その後は他エリアの空港で、リラックス度や運動強度など暑さ対策以外の体調管理の検証も進める予定だ。

なお、東レとNTTが事業化を目指す作業者安全管理サービスでは今後、GPSやビーコンなどの活用で、着用者の位置情報取得機能の開発も検討。福祉介護施設や高齢者見守り分野など、労働環境以外での活用も目指している。