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訪日外国人の新目標は「倍増」に設定、2020年4000万人に、観光先進国へ3つの視点と10の改革を掲示 - 観光ビジョン構想会議

明日の日本を支える観光ビジョン構想会議は、「明日の日本を支える観光ビジョン」(案)をまとめ、訪日外国人旅行者数の政府目標を大幅に前倒しし、2020年に4000万人(当初目標2000万人)、2030年に6000万人(当初目標3000万人)を目指すことを決めた。ビジョンでは、観光を「地方創生」の切り札、GDP600 兆円達成への成長戦略の柱と位置づけ、国を挙げて観光を日本の基幹産業へと成長させ、「観光先進国」に挑戦していく覚悟が示された。

このほか、訪日外国人旅行消費額の目標も2020年8兆円、2030年15兆円に設定。地方部(三大都市圏以外)での外国人については、延べ宿泊者数で 2020年7000万人泊、2030 年1億 3000万人泊という目標を掲げた。また、外国人リピーター数の目標も掲げ、 2020 年2400 万人、2030 年3600 万人とした。日本人国内旅行消費額 の目標は2020 年21兆円、2030年22兆円。

また、「観光先進国」を達成するために必要な施策として、「3つの視点」と「10の改革」を掲げた。



視点1 観光資源の魅力を極め、地方創生の礎に

 

 

 

 

視点2 観光産業を革新し、国際競争力を高め、我が国の基幹産業に

 

 

 

視点3 すべての旅行者が、ストレスなく快適に観光を満喫できる環境に

【通信】  無料 Wi-Fi 環境の整備促進や一回の認証手続で利用できる環境の整備、SIMカードとの相互補完利用、多言語翻訳システム、個人のニーズに合わせた観光情報の配信など最適なサービス提供基盤の社会実装化


【交通】新幹線や高速バスなどにおける海外からのインターネット予約可能化、JRも含めた東京23区内の駅ナンバリングの完成

【キャッシュレス観光】 主要な商業施設や宿泊施設や観光スポットにおける「100%のクレジットカード決済対応」および「100%の決済端末のIC対応」、3メガバンクにおける海外発行カード対応 ATMの設置計画の大半を2020年から2018年に大幅に前倒し。

【医療】  2020 年までに、訪日外国人が特に多い地域を中心に、外国人患者受入体制が整備された医療機関を、現在の5倍にあたる100 箇所で整備