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ブッキング・ドットコム、契約宿泊施設を対象に「感謝の夕べ」、予約トレンドも発表、海外宿泊予約は1.5倍に

OTAブッキング・ドットコム(Booking.com)は、先ごろ、東日本地区の参画施設を対象に「感謝の夕べ2017」を開催。貢献度の高い施設を招待し、85軒・約170人が参加した。

冒頭、日本地区統括リージョナル・マネージャーのアダム・ブラウンステイン氏が、参加者に対する感謝を表明。「2016年は宿泊業界にとって変化の多い年度だったが、インバウンド宿泊需要は確実に伸びている」とし、「旅行・宿泊業界の未来は明るい。今後もパートナーの方々との関係を強固にし、全社一丸となってサポートしていく」と挨拶を述べた。

ブッキング・ドットコムは2016年末に国内の掲載施設数が約1万軒、世界で約110万軒を達成。現在、日本の掲載施設数は約1万2000軒に増加している。イベントでは招待者のなかから、特にビジネスに貢献した施設に対する表彰式も実施。東日本地区では、計15軒を選出した。ブッキング・ドットコムでは同様のイベントを北海道や沖縄など、国内計5拠点で開催する。表彰施設は最下段に記載。

ブラウンステイン氏によると、ブッキング・ドットコムが日本に進出当初は、日本人の利用は日本発の海外旅行での利用が多かったが、最近は国内施設の予約が7割に拡大。リスティングに旅館などが増えたことで、海外旅行で利用していた日本人が国内旅行で予約するケースが増えてきたという。

さらに、海外の宿泊予約も1.5倍で成長しており、日本での予約総数が伸びていることも強調。予約先は、フランス・パリなど、個人旅行が多い旅行先の施設が多かったが、最近ではハワイやグアムなど、パッケージ旅行で強い旅行先の施設が多い。

一方、訪日旅行については、リスティングをホテルや旅館に加え、町家や民宿、一棟貸しなどにも拡大。それによって、日本で多様な経験を求める外国人旅行者の需要を獲得できており、地域別の利用動向では、京都や箱根から徐々に地方へ広がりつつある。最近では九州の増加が目立ち、その背景には参画施設の拡充や九州由来の食や文化、自然が注目を集めているからだと見ている。

国別で増えているのは、台湾、韓国、欧州、北米。中国に関しては、訪日旅行者数の増加ペースは落ち着いてきているものの、今後も訪日旅行のメジャーマーケットであることから、同社では体験を重視する中国人旅行者の志向変化にあわせ、各施設での体験を分かりやすく伝えていく方針だ。

【東日本地区 表彰施設】

東日本地区の表彰施設