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香川県高松市の商店街で「スマート免税・観光プラットフォーム」実証、訪日客の消費活性化に向け2018年度に本格運用へ

NECネッツエスアイなど7社が構成する「ロボットIoT利活用研究会」は2017年10月から、香川県の高松丸亀町商店街で「高松スマート免税・観光プラットフォーム」の実証実験を開始した。

香川県は2016年、外国人宿泊客数が36万人にのぼり、楽天トラベルでは人気上昇エリアで1位となった。訪日外国人旅行者が急激に増加するなか、上記プラットフォームを導入することで、課題となっている免税手続きの簡素化と、消費活性化の解決を図る。

まずは本実証実験で、特に訪日外国人旅行者を商店街および近隣観光施設に誘客し、消費活動を着実に増加させたい考え。2018年の本格運用を目指し、取り組む方針だ。

具体的な取り組みは「観光支援アプリ」「免税カウンター」「ご当地ロボ」の3つ。免税カウンターでは、観光支援アプリのモバイル決済機能と連動し、免税品の合計額を自動で計算。対象店舗の一括免税を行なう。

観光支援アプリでは、うどんやアート、お遍路や高松の町、商店街の店舗などの観光案内を提供。また、モバイル決済機能も有し、通貨両替など不要にキャッシュレス決済を提供する。決済機能は免税カウンターとも連携しており、買い回りをサポートする。

ご当地ロボは、地元文化を融合させた多言語ロボット「お遍路ロボット」を商店街に設置。高松や商店街の魅力を発信しながら、外国人観光客にはセルフ免税カウンターに誘導する。

なお、今回の取り組みは、経済産業省の「IoTを活用した新ビジネス創出推進事業(IoT活用おもてなし実証事業)」を活用するもの。IoTを活用して事業者同士が連携し、質の高いサービスを提供する仕組み「おもてなしプラットフォーム」を2020年に社会実装させることを目指している。

▼ロボットIoT利活用研究会の7社