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東京都、新年度の観光施策で行動計画を発表、欧米豪から500万人など市場別目標を設定

東京都は2018年2月2日、観光産業振興の取り組み内容や目標値を示す「PRIME 観光都市・東京 東京都観光産業振興実行プラン2018」をまとめた。これによると、訪都外国人旅行者数の目標は2020年に2500万人、2024年3000万人。市場別では、東アジアが1550万人、欧米豪が500万人、東南アジアとインドの合計で370万人。2020年の訪都外国人消費額は2兆7000億円を目指す。

具体的施策としては、すでに設定済みの「6つの戦略」、(1)消費拡大に向けた観光経営、(2)集客力が高く良質な観光資源の開発、(3)観光プロモーションの新たな展開、(4)MICE誘致の新たな展開、(5)外国人旅行者の受入環境の向上、(6)日本各地と連携した観光振興、に準じた施策を展開。

観光経営面では、外国人材の活用支援をおこなうほか、芸能・文化に関する一元的な情報配信を検討。良質な観光資源開発では、ライトアップやプロジェクションマッピングを通じた取り組みに加え、夜の観光(ナイトライフ観光)充実に向けた調査を実施。

欧米の富裕層に向けた戦略的なプロモーション、ラグビーW杯2019を契機とする国内開催都市と連携したプロモーションも進める。また、MICE誘致では、ユニークべニューにフォーカスした受け入れ環境の充実や情報発信、ワンストップで利用支援をおこなえる窓口設置も検討する。

総合数値目標は以下のとおり。大枠の目標値は昨年度から変更はないが、市場別目標が新たに加わった。

「PRIME 観光都市・東京~東京都観光産業振興実行プラン2018」(PDFファイル、95ページ)