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HISとパソナらが「地域通訳案内士」の育成プログラムを開始、自治体やDMO向けに接客から救急救命まで研修

エイチ・アイ・エス(H.I.S.)とパソナとキャプランは2018年2月より、自治体向け「地域通訳案内士育成プログラム」を提供開始する。27日には同案内士の関連セミナーもおこなう。

今回の取り組みは、2018年1月4日の改正通訳案内士法の施行を受けたもの。この施行により、通訳案内士の資格がなくても報酬を得て通訳案内ができるようになったほか、観光庁の同意を得た自治体がその土地に特化した研修をおこなえば「地域通訳案内士」の資格を交付可能となった。

3社が展開する「地域通訳案内士育成プログラム」は、有償通訳ガイドの業務内容の理解や外国人のニーズに対応できる人材の育成を支援するのが目的。受講者はHISが運営する訪日外国人旅行者とガイドのマッチングサービス「Travee(トラビー)」を通じてサポートを受けることができる。

プログラムの対象は、自治体や観光協会、DMO、その他観光関連団体など。所要時間は25時間~70時間。研修項目は、法改正の背景や「全国通訳案内士」との違い、接客・接遇スキル、ガイドスキル、救急救命スキルなどのほか、旅行会社や人材会社、マッチングサービスを通じた仕事獲得方法、ロールプレイング形式の模擬ガイドやフィールドワークといった実地研修を含む。内容は地域の特性や自治体の希望に合わせて調整をおこなう。

なお、2月27日には、東京にて「地域通訳案内士セミナー~活躍に向けた育成~」を予定。同制度に関する概要紹介に加え、3社による講演、京都市認定通訳ガイドに関する育成事例解説を実施。参加者のネットワーキングの時間も設ける。申し込みは以下まで。

地域通訳案内士セミナー ~活躍に向けた育成~