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阪急交通社、2018年度は68名が入社、松田代表「変化を求めて」など3つの心がけを提示

阪急交通社は2018年4月2日、2018年度入社の新入社員の入社式を実施した。新入社員数は68名。代表取締役社長の松田誠司氏は新入社員に向けた訓示として、心掛けてほしいこととして、「変化を当たり前のこととして捉え、変化を求めてほしい」など3つの事項を提示。壁にぶつかったときも丁寧に勉強をおこない、充実感をもちながら仕事をしてほしいと述べた。

メッセージは以下のとおり、訓示の要約全文を掲載する。


本日68名の新入社員の皆さんを迎えたことに感謝し心から御礼を申し上げます。

当社は今年創業70周年を迎え、その長い歴史の間に国内外で様々なことが起こりましたが、特に旅行業界に大きな影響を及ぼした出来事は、2001年の世界を震撼させた9.11米国同時多発テロと2015年11月のパリ同時多発テロであります。ともに海外旅行を減少させる結果となりました。

一方、旅行業界において大きなビジネスモデルの変化となったことは、インターネットの普及を背景としたOTAの躍進と、2013年に1,000万人を超え、2017年には2,800万人を超えたインバウンドが挙げられます。

今後懸念される問題としては人口減少があり、この先100周年に向けて、日本市場においては得意とするシニア層のみならず全世代をターゲットとした商品開発や、人口増と渡航が活発化する近郊諸国の海外発、海外着ビジネスの拡大、伸びしろのあるインバウンドの海外拠点拡充も含めた積極的な展開に取り組んでいきます。

新入社員の皆さんには心がけていただきたいことが3つあります。これは自らも心がけていることですが、1つは「汗をかいて働くことを好きになってください。」2つには「変化を当たり前のこととして捉え、変化を求めてください。」3つには「頭の中に『白紙の部分』をもち相手のことを『聞く力』をもってください。」

皆さんは各職場に配属されますと「お客様の方が自分たちよりも旅行についてよくご存じである」という最初の壁にぶつかると思いますが、決して焦らず知ったかぶりもせず、一つ一つ丁寧に調べて勉強を重ねてください。少しずつ答えられるようになるとやがて充実感を味わうことができます。それがまさに「仕事を面白くするコツ」であります。

くれぐれも健康第一で、真に社会から必要とされる企業を目指しともにがんばっていきましょう。

以上