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「攻めのIT経営銘柄2018」発表、ANAが初選出、ITインフラのクラウド化など高評価、JR東日本は4年連続

経済産業省と東京証券取引所はこのほど、「攻めのIT経営銘柄2018」を選定した。これは、IT活用に積極的に取り組む企業を魅力ある銘柄として選出し、企業価値向上を重視する投資家に紹介するもの。2015年度から開始されており、今回で4回目。

発表された「攻めのIT経営銘柄」32社のうち、観光・旅行業ではJR東日本とANAホールディングスが選出。JR東日本は2015年以来4年連続での選出。ANAは初めての選出となった。

ANAホールディングスによれば、高評価を得た主な取り組みは3点。一つ目は、航空安全を高めるために実施された「ふりかえり(Furikaeri)」プロジェクト。ここでは、乗員自身が自分の操縦結果をタブレットで振り返る仕組みを導入した。

また、越境ECサイト「WAYO」を通じた活動では、日本の工芸品の振興や地方創生への貢献、航空輸送事業とともに進めた新サービスが認められた。さらに、国際線システムのクラウド移行やサーバーなどITインフラの仮想化実現といったシステム刷新により、大幅なITコスト削減を進めたことも高い評価につながったという。