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【図解】旅行会社トップ5社の5月実績、インバウンドはHISが2位に浮上、海外は阪急交通社が3割増に ―観光庁(速報)

観光庁が発表した主要旅行業者50社の旅行取扱状況速報によると、2018年5月の総取扱額は前年比1.9%増の4804億2516万円。そのうち、海外旅行は6.2%増の1657億5360万円、外国人旅行は7.8%増の222億7218万円、国内旅行は0.9%減の2923億9938万円だった。

分野別・上位5社の直近12ヶ月の推移

直近12ヵ月の海外旅行取扱額上位5社・直近12ヵ月推移比較グラフは以下のとおり。2018年5月は上位5社(JTBグループ12社、H.I.S.グループ6社、阪急交通社グループ3社、KNT-CTグループ13社、日本旅行)のうち、阪急交通社が前年比約3割増で好調。HISと日本旅行も1割増以上で推移した。

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外国人による訪日旅行の旅行会社別取扱額上位5社・直近12か月推移は以下のとおり。5月は上位5社(JTBグループ12社、H.I.S.グループ6社、日本旅行、KNT-CTグループ13社、楽天)のうち、HISが7割増の伸びを記録。日本旅行を抜いて再び2位に浮上した。

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国内旅行の旅行会社別取扱額上位5社・直近12か月推移は以下のとおり。5月は上位5社(JTBグループ12社、楽天、KNT-CTグループ13社、日本旅行、阪急交通社)のうち、楽天と阪急交通社のみが前年比増を記録。阪急交通社は前月に続き、ANAセールスを抜いて5位となっている。

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旅行商品ブランド全体の取り扱い状況

2018年5月の旅行商品ブランド(募集型企画旅行)は、総取扱額が前年比5.4%減の1097億1086万円、取扱人数合計は8.3%減の276万7362人。海外旅行は取扱額が1.6%減の320億4788万円、取扱人数が5.5%減の14万1690人。外国人旅行は取扱額が3.9%減の6億9266万円、取扱人数は1.5%増の5万800人。国内旅行は取扱額が6.9%増の769億7032万円、取扱人数が8.6%減の257万4872人。取扱人数は海外旅行が微増で推移したものの、海外、国内旅行とも前年比減で推移。取扱額はすべての分野で減少した。

方面別の全体傾向

旅行会社へのヒアリングによれば、海外旅行はゴールデンウィーク後半で近場のアジアが人気。特に韓国の取り扱いが増加傾向を示した。外国人旅行の取り扱い額は、昨年の大型案件の反動で減少したが、個人旅行が好調に推移し、全体として増加傾向となった。国内旅行は前年のゴールデンウィークと比較して1日短い日並びだったため、すべての方面で前年同月より下回る結果となった。

※2018年4月より、同統計の対象となるJTBグループは集計値を25社合計から12社合計に変更。KNT-CTホールディングスは11社合計から13社計に変更した。そのほか、エボラブルアジア(エアトリ=旧DeNAトラベル含む4社計)とビッグホリデーが新たに追加された。なお、「外国人旅行」は日本の旅行会社によるインバウンド旅行を指している。