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NTTドコモが「AI運行バス」の実証実験、最適ルートの移動と地域の回遊性へ、料金無料・タクシー乗合い形式で

NTTドコモは横浜市でAI運行バスの実証実験を開始する。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構、横浜市との共同事業として行うもの。AI(人工知能)によって目的地に最適ルートで移動できるだけでなく、周辺の施設情報の告知やスマホに配信するクーポン施策と連動し、地域の回遊性を促進するとともに商業施設への送客も誘導できないか模索する。

都市部ではインバウンド急増などによる交通渋滞が増えるなか、AIやIoTの活用によって、人気エリアの交通最適化と移動とサービスによる新たなビジネス創出を図りたい考えだ。

AI運行バスとは、スマートフォンなどで目的地を検索し、リアルタイムで最適な車両・ルートを導き出すオンデマンド型の乗り合いバス。今回はAI配車機能と施設による集客のための情報発信機能を統合し、MaaS プラットフォームに進化させた。

MaaSとはMobility as a Serviceの略で、移動のサービス化。鉄道やバスなどの異なる移動手段の統合、相乗り、カーシェアリングなど、交通をシームレスにつなぐ新たな移動手段として注目が集まっている。ドコモはAI運行バスによるオンデマンド・シェアリング配車に取り組んでおり、横浜市のほかにもすでに九州大学伊都キャンパス、神戸市、会津若松市などで実証実験を実施している。

横浜MaaS「AI運行バス」の運行期間は2018年10月5日から12月10日まで。みなとみらい、関内エリア周辺で実施する。料金は無料で、運行時間は10~21時。車両は約10台で、4~6人乗客定員のタクシーに乗り合う形となる。250以上の観光、グルメ、アミューズメントなどの商業施設とも連携し、スマホでクーポンや施設情報を検索できるようにする。

「AI運行バス」アプリケーション概要:報道資料より