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日本人が好む航空座席、「通路側」が53%、世界では窓側派が多数、インド人旅客は「隣席の知らない人に話しかける」が6割

日本人は世界一、機内でのコミュニケーションに消極的――。エクスペディア・ジャパンが世界23カ国・地域の男女1万8237人を対象に航空機内でのコミュニケーションに関する国際比較調査を行ったところ、こんな実態が明らかになった。座席は通路派が多く、他人に迷惑をかけたくないという気持ちも影響しているようだ。

「機内で隣の知らない人に話しかけるか」と聞いたところ、日本人は15%で世界最低。逆に、トップのインドは日本の4倍の60%。2位はメキシコ、3位はブラジルと、陽気なイメージが強い国が上位にランクインした。

エクスペディア・ジャパン:報道資料より

「頭上の棚に荷物を入れるのを手伝う」、「機内で他人に旅行のおすすめを教えてあげる」、「セキュリティチェックインの順番を譲る」などの行為をしたことがあるかについても、「したことがある」と回答した割合は日本人がいずれも世界で一番低い結果に。日本人は、空港や機内で知らない人と積極的にコミュニケーションをとらない傾向が浮き彫りになっている。

また、「機内で好む席」は、日本人の半数が「通路側」。世界平均の63%が窓側派となるなか、日本人は「トイレに行きやすい」(79%)、「通路に出やすい」(54%)、「他の人を邪魔しない」(47%)のがその理由。同社は「日本人はコミュニケーションを取ることはしなくても、他人に迷惑をかけたくないという日本人の優しさが表れている結果かもしれない」などと分析している。

調査は2019年4月12~29日の期間中、インターネットで実施。アメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル、イギリス、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、スイス、オーストリア、イタリア、スペイン、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、マレーシア、タイ、インド、香港、台湾、韓国、日本の23カ国・地域で1万8237人の回答を得た。