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中国人の旅先選びの決め手は? 旅行前に「訪問先をはっきり決めない」が51%、関心事は「自然」と「食事」

旅行先の決め方については各国マーケットに共通のテーマがいくつかあるが、国ごとの独自性といったものも必ずある。ただ、中国人ほど独特な人たちはいない。世界的な旅行調査フォーカスライトが先ごろ実施した「旅行先の決め方」についてのリサーチによると、中国人旅行者の自己イメージ、旅行先の調べ方、影響を受けるファクター、旅行先に求めるものは他の国の人たちとは違っている。

多数の旅行者に「あなたは何派?」と聞いたところ、世界の他の国で上位にランキングしたのは、「ビーチ派」と「都市探索派」だった。しかし、中国人旅行者にとって旅の最大の関心事は自然と食事だ。5人に2人以上が自分を自然愛好家だと言い、3人に1人が自分は食通だと思っている。何派かについてのトップ3に、この2つを入れたのは中国人だけだ。

さらに同リサーチでは、中国人旅行者は他のリサーチ対象国の旅行者に比べ、文化と自然を重視していることが分かった。中国人が最近の旅先の魅力のトップに挙げたのは、地域の文化及び動植物等の自然環境だ。観光業界にとって何より重要なのは、中国人旅行者は新しい経験に喜んでお金を使うということ。

なお、中国人旅行者へのアンケートでは、最近行った旅行では、タビマエに具体的な訪問先をはっきり決めていなかった人が51%と5割超え、「行き先をいくつか念頭に置いていた」人が4割以上との結果に。旅行先をまだ決めておらずいろいろ調べ始めている多くの中国人に対し、旅行会社はインスピレーションを与える段階で最高の窓口となり、旅行先決定に影響を及ぼすことができるといえる。

中国人旅行者のタビマエの意識:フォーカスライトより

どんな点で中国人旅行者は独特なのかを知り、彼らの選択に影響を与え、彼らにぴったりの旅行商品を提供して収益を挙げるにはどうしたらいいのか。以下のレポート「Destination Decision (旅行先の決定):旅行者は行く先をどう選ぶか」では、そのヒントを紹介している。

Destination Decision: How Travelers Choose Where to Go(英語)

※この記事は、世界的な旅行調査フォーカスライト社が公開した英文記事について、同社との提携に基づきトラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。

※オリジナル記事:How Chinese travelers choose where to go