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遊園地とテーマパークの業績、2018年度の収入トップは「オリエンタルランド」の4081億円 ―帝国データバンク

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帝国データバンクは、2018年度の遊園地・テーマパーク162社の収入高を取りまとめた。それによると、収入高合計は前年比1.6%増の約8711億8300万円。そのうち増収となったのは約3分の1を占める53社だった。

収入高トップはオリエンタルランドで0.4%増の4081億5000万円。入場者数は3255万8000人で、2年連続で前年比を上回った。2位は東京ドーム(0.8%減の613億6900万円、3位はバンダイナムコアミューズメント(6.7%増の504億3000万円)。伸び率では東京・恩賜上野動物園が12.0%増で2ケタ増となっている。大阪のUSJは業績が判明してないため、本調査の対象外となっている。

帝国データバンク:報道資料より

地域別では、11地域中9地域の収入高が拡大。伸び率トップは近畿(前年比6.7%増)。次いで甲信越(4.6%増)、九州・沖縄(4.0%増)だった。同社によれば、近畿で期中に閉園した「スペースワールド」を運営していたジャパンパーク&リゾートが閉園前の広告CMを展開し、同じく運営している「姫路セントラルパーク」の小型イベントを積極的に展開したことが増収に寄与した。九州・沖縄地域では、熊本地震の影響が低下し、観光客が回復したことで前年比増加となった。

2期連続で損益が明らかになった106社をみると、2018年の黒字企業は全体の78.3%を占める83社となり前年より4社増加。2期連続の黒字企業は67.9%を占める72社だった。一方、2018年の赤字企業は21.7%を占める23社。2期連続の赤字は15.1%を占める16社だった。

この調査は、同社の企業データベース「COSMOS2」に掲載された遊園地・テーマパーク、動物園、植物園、水族館経営企業のうち、2016年以降の3期連続で損益が明らかになった企業を対象におこなったもの。