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国交省、自転車ツーリズムの振興へ、新制度創設で公認ルートを選定、しまなみ街道など3カ所候補に

国土交通省は2019年9月9日、「ナショナルサイクルルート制度」を創設した。訪日客の間でも注目が高まっているサイクルツーリズムを通じて観光資源をPRし、地域創生を図る目的。

日本を代表するサイクルルートの第1次候補として茨城県のつくば霞ケ浦りんりんロード、滋賀県のビワイチ、広島県・愛媛県のしまなみ街道サイクリングロードを選定し、今後設置する第三者委員会で指定に向けて審査する。選定されれば、国や日本政府観光局(JNTO)によるプロモーション、社会資本整備総合交付金など、地域の取り組みに対し重点的な支援が受けられる。

ナショナルサイクルルートは、ルート設定、走行環境、受入環境、情報発信、取組体制の5つの観点を指定要件として選定する。たとえば、つくば霞ケ浦りんりんロードはサイクリングを核に筑波山など地域資源に結びつけ、東京圏からのアクセス性を活かしたサイクリング環境を構築している点などが候補として評価された。

これに合わせ、同省は9月9日~10月9日の期間中、ナショナルサイクルルートのロゴマークを一般募集する。選定されたロゴマークは、ポータルサイト等で使用するほか、現地ルートで路面表示、案内看板にも設置する。