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明智光秀ゆかり14自治体が「明智光秀AI協議会」設立、LINEでチャットボットが観光情報や謎解き、大河ドラマ「麒麟がくる」放映で

来年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の放映に合わせて、主人公の明智光秀にゆかりのある14自治体が「明智光秀AI協議会」設立し、LINE公式アカウントを通じたAIチャットボット「明智光秀AI」の提供を始めた。このチャットボットは、サイシードが開発した「sAI Chat」をベースとしたもの。LINE上でメッセージを送ると、自動で応答する。現在は約400パータンの回答だが、今後機械学習を進めて、約1万パータンの自動回答を目指す。

具体的には、「明智光秀AI」とのトークを通して、各地の名所やイベント情報を提供。たとえば、大津市の光秀の墓の所在地や本能寺の変を起こした理由などに答える。また、「明智光秀AI」から出されるクイズに答えることで、オススメの観光情報が得られる「謎解き」を岐阜県(2020年1月〜4月)、滋賀県(5月〜8月)、京都府(9月〜12月)で順次展開していく。さらに、今年12月21日と22日にパシフィコ横浜で開催される「お城EXPO2019」に参加するほか、宿泊施設の検索を2020年1月から順次開始していく予定だ。

加盟自治体は、京都府福知山市、亀岡市、長岡京市、南丹市、京都市、京丹後市、岐阜県可児市、岐阜市、土岐市、恵那市、滋賀県、滋賀県大津市、近江八幡市、福井県。各自治体は、「明智光秀AI」を活用して広域での観光振興を進めていくほか、歴史コンテンツの配信によって地元市民の啓発にも貢献していきたい考えだ。

「明智光秀AI」を監修した静岡大学の小和田哲男名誉教授は、「光秀は有名なわりには謎だらけの人物だが、光秀が歩いたところは観光に相応しい場所がたくさんある」と話し、このAIと「麒麟がくる」との相乗効果で、関連地域の観光が活性化することに期待感を示した。

報道資料より報道資料より