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クルックが注目するビジネスチャンスの宝庫「ひとり旅」マーケット、グローバル調査結果が示唆する旅へのニーズとは?(PR)

旅行のパーソナライゼーションが深化するなかで、注目の分野が「ひとり旅」だ。団体旅行に比べて逆風に強く、有事の後も、比較的、需要回復が早い顧客セグメントなので、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、未曽有の需要減退に見舞われている旅行産業にとって、要チェックのマーケットとも言える。

厳しい状況下にある今こそ、ターゲット顧客層について知り、今から出来ることを準備しておきたい。かつては旅慣れた人など、一部に限られていた観のあるひとり旅だが、旅先体験プラットフォーム「クルック(KLOOK)」が実施した調査では、8割近い回答者が「ひとり旅しようと思ったことがある」。

背景にある旅行へのニーズとは?

クルック日本支社の山崎真宏マーケティング・ディレクターは「つい最近まで、ひとり旅といえば、勇敢で経験豊富な人やバックパッカー、研究者など、限られた人向けの旅行スタイルだった」と話す。「人とつながり、受け入れられたいという人間本来の欲求を理由に、ひとり旅マーケットを疑問視する見方すらあった。でも今、その流れは急速に変わりつつある」と断言する。

クルックが2019年10月10~16日に実施した「ひとり旅に関するグローバル意識・実態調査」からは、極めて興味深い結果が浮き彫りになった。対象となったのは、日本を含むアジア各国、さらに米国、豪州、ニュージーランド、英国など16市場・2万人超。この回答者の8割近く(76%)が、「今までにひとり旅をしたことがある、もしくはしようと思ったことがある」と答えた。日本でも、全体の73%が同様に回答していた。

「実は、今や多くの人がひとり旅に興味があり、大きなビジネスチャンスになっている。こうしたトレンドを最大限につかみとるためにも、最新の旅行者行動の背景に何があるのか、理解する必要がある」(山崎氏)。以下に、同調査から読み取れるトレンドの要点を挙げてもらった。

「ひとり旅」志向が強い東アジア各国

まず特筆すべきは、地域別に調査データを見ると、ひとり旅トレンドを牽引しているのは、訪日旅行マーケットのボリュームゾーンであるアジア各国ということだ。アジア市場では、回答者の69〜93%が「ひとり旅をしたことがある、もしくはしてみたい」と答えた。一方、米国、英国、豪州は60%〜69%にとどまっている。

アジア各地域の中でも、特にひとり旅への興味が高かったのは韓国(93%)で一位。次いで、中国本土(84%)、台湾(84%)ベトナム(84%)、と続く。こうした傾向について山崎氏は「香港、シンガポール、日本、韓国、台湾、中国本土の旅行者に理由を聞いてみたところ、人口密度が高い都市が多く、ストレスの多いライフスタイルを送っているせいか、日常生活から逃避したい、仕事をしばし離れて休みたい、といった動機が最も多かった」という。

一方、年代別で「ひとり旅したことがある、もしくはしてみたい」との回答が最も高かったのはZ世代(18~24歳)で全体の80%。同様に、ミレニアル世代(25~39歳)でも79%。さらに上のX世代(40~54歳)やベビーブーマー世代(55歳以上)ではそれぞれ73%と71%に達し、年齢に関わらず「ひとり旅」が肯定的に捉えられている様子が浮き彫りになった。

ただし、ひとり旅してみたい理由は、人生のステージによって多少、異なるようだ。Z世代では、回答者の半数以上(53%)が、最大の理由として「日常から離れて自分の時間を楽しみたい、自分へのご褒美」を選んだ。またZ世代とミレニアル世代(25〜39歳)では、全体の40%がひとり旅に「新しい人、恋人との出会い」を期待していると答えている。これに対し、年齢が上のX世代(40〜54歳)とベビーブーマー(55歳以上)では、41%が「いつでも自由に行動できるから」と回答、ひとり旅ならではの自由さ、柔軟性に惹かれていることが伺える。こうしたトレンドは、日本市場でも同じ傾向を示していた。

ひとり旅の予約は8割増だが根強い不安も

「クルックの予約取扱いデータからも、今回の調査結果と同様、世界全体の傾向として、ひとり旅への需要が高まっていることは明らかだ」と山崎氏は指摘する。同社の社内データでは、ローカルツアーに一人で参加する旅行者の予約件数は2019年、前年比85%以上の増加を示した。この数字を裏付けるように、今回の調査でも、回答者の30%近くが、ひとり旅を楽しむ秘訣として、「ローカルツアーに参加すること」を挙げている。

こうしたニーズを意識し、クルックでは人々が求めているもの、すなわち自由や柔軟さ、新たな出会い、自分だけの時間などの要素を取り入れ、ひとり旅でも快適に楽しめる環境を実現すること、旅行者ニーズにきめ細かく対応するサービスの開発に力を入れている。例えば同社では、各地域の旅先体験サプライヤーと連携し、ツアーやアクティビティの最低参加人数を下げる努力を続けており、現在では、提供するアクティビティの91%が、一人からでも参加可能になっている。

とはいえ、「もちろんひとり旅したことがない旅行者のマーケットが、まだ圧倒的に大きいことも事実だ」と山崎氏は認める。では何が阻害要因となっているのか?

クルックの調査で、ひとり旅に踏み切れない理由として、50%近くが挙げた理由が「孤独が怖い」。日本人回答者では、全体の41%、特に女性では48%が同様に答えている。ここでは世代別の差はあまり見られず、Z世代からベビーブーマーまで、いずれの年齢層でも、不安材料のトップ項目となった。

こうした結果を踏まえて、クルックでは、孤独を感じることなく、かつ自分のやりたいことがもっと柔軟に楽しめるよう、「趣味嗜好のあう人同士が旅先で出会えるような新しい体験を開発し、テクノロジーを活用したイノベーティブな方法で提供することに力を入れている」(山崎氏)。

現在、世界180カ国・10万件以上のアクティビティや各種サービスを取り揃えており、さらに新しいメニューが日々、追加されている。目指すのは、どのような「ひとり旅」を望む旅行者でも、自分のやりたいことが見つけられる旅先体験プラットフォームだ。

「出会い」があるひとり旅に必要なもの

クルックでは、今回の調査結果で、回答者の3分の1近くが「新たな友人との出会い」をひとり旅に必須の要素と答えていることに、特に注目している。

「旅が好きで、趣味や嗜好に共通点が多い人が、クルックの旅先体験を通じて交流し、多様な文化を学び合うグローバルなコミュニティーが形成される、そんな流れを促進する一助になりたいというのが我々の想いだ。人間が本来、求めている他者とのつながり、仲間との連帯感にもつながる」と山崎氏は話す。

「一人で旅行する人も、大切な誰かと旅行する人も、すべての旅行者があらゆる旅先で最高の体験をし、好奇心豊かで、グローバルなコミュニティーの一員であると感じられるよう、クルックはこれからも全力で支えていく」(同氏)。

逆風下にある旅行マーケットだが、コロナ危機が収束し、人々が再び活発に動き出す日を見据えながら、クルックでは、日本の事業者が海外の旅行者のひとり旅ニーズに応えられるよう、サポートする体制を整えていく。

注:調査は英国のデータ収集・分析会社、YouGovに依頼し、世界16市場において、計2万614人を対象に実施。データはすべて各国のインターネット人口に応じて加重されている。

広告:クルック(KLOOK) 

問い合わせ:reina.masumoto@klook.com

編集・記事:トラベルボイス企画部