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2019年の訪日客旅行消費額は6.5%増の4兆8135億円、1人当たりは3.6%増の15万8531円に -観光庁(確定値)

観光庁は2020年3月末に2019年の訪日外国人消費動向の確報値を発表した。すでに速報値が公表されていたが、最終的に旅行消費額は前年比6.5%増の4兆8135億円(速報値から22億円プラス)、1人当たりの旅行支出は3.6%増の15万8531円(速報値から73円プラス)となった。

国・地域別では、中国が1兆7704億円でシェア36.8%を占め、台湾5517億円(同11.5%)、韓国4247億円(同8.8%)、香港3525億円(同7.3%)、米国3228億円(同6.7%)の上位5カ国・地域で全体の71.1%に上った。前年に比べ、費目別の構成比に大きな変化はなく、買物代(34.7%)宿泊費(29.4%)、飲食費(21.6%)と続いた。

報道資料より

1人当たりの旅行支出を国・地域別でみると、トップはオーストラリアで2.4%増の24万7868円。伸び率では、フランスが10%増の23万7420円で最も高く、9.2%増の英国24万1264円とともに、オーストラリアに肉薄した。一方、イタリアは10.8%減の19万9450円、フィリピンは11.5%減の10万7915円と差が大きかった。中国は5.4%減の21万2810円だった。

費目別にみると、買物代(5万3331円)が最も高く、次いで宿泊費(4万7336円)、飲食費(3万4740円)の順。宿泊費は欧米豪で高い傾向がみられ、なかでも英国やフランスが10万円超と高い。娯楽などサービス費は英国(2万2091円)やオーストラリア(1万8540円)が高く、買物代は中国(10万8788円)が突出した。