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トリップアドバイザー、コロナ危機下の飲食店応援で新施策、ギフトカードやデリバリー支援、飲食店への100万ドル寄付も

トリップアドバイザーは、コロナ危機が長引くなか、経営がひっ迫する世界各地の飲食店やホスピタリティー事業者と、旅行に出かけられない消費者をつなぐ支援策を打ち出した。さらにトリップアドバイザー財団では、主に飲食業界を対象に、困窮する事業者や働き手をサポートする支援金100万ドルを用意する。

各地でローカルビジネスや文化体験を支えてきた働き手が窮地に陥るなか、トリップアドバイザーでは、こうしたビジネスを支援する一助として、ギフトカードやデリバリー販売のサポートを強化。現在も営業中で、テイクアウトやデリバリー注文を受け付けている店舗などの情報が、同社プラットフォームを通じて、ユーザーに分かりやすく伝わるよう取り組む。

一方、サプライヤー向けには、こうしたサービス導入のアドバイスを以下のサイトで提供している。

TripAdvisor「Helpful Resources for Restaurants During COVID-19」

またユーザー側には、レビューを投稿したり、お気に入り店を紹介したりするなど「一人ひとりの小さな行動」(ネルソン氏)が、事業や雇用継続の資金繰りに苦しむローカル・サプライヤーには大きな励みになると訴えた。

トリップアドバイザー財団からの支援金は、ビジネス悪化に苦しむ飲食店と、その働き手を支援している2つの団体、非営利団体「World Central Kitchen」と飲食店業団体「The Restaurant Workers'Community Foundation」に寄付。同団体から各事業者への資金配分は、「#LoveYourLocal」のハッシュタグ付きでSNSにアップされた投稿数などを目安に配分する。

同社のエクスペリエンス&ブランド部門最高責任者、リンゼイ・ネルソン氏は「当社のプラットフォームは、利用者同士がお互いに助け合う場。旅行者が自身の経験を(良いこと、悪いこと含めて)惜しみなくシェアし、それを他の人が参考にして役立ててきた」とコメント。現在の危機的状況下では、まさに世界中が相互のサポートを必要としていると呼びかけている。