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シニア世代のデジタル行動が加速、新型コロナ流行を契機に、ネットニュースがテレビに並ぶ情報源に

国内60歳以上のアクティブシニアのコミュニティサイト「趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)」を運営するオースタンスと博報堂が実施した共同調査で、新型コロナウイルス(COVID-19)の流行を機に、シニア世代の日常生活のオンライン化が加速している実態が判明した。

同コミュニティサイトの会員を対象に実施した意識調査によるもの。これによると、COVID-19に関する情報収集で「インターネットのニュース」を活用している人は82.7%、60~75歳以上に限れば84.6%に及び、テレビ(93.3%)と並ぶ情報源となった。

発表資料より

さらに3割以上がインターネットの利用時間が増加したと回答。「ネットニュースを読む」(60.9%)のほか、約4人に1人が「無料動画を見る」(27.6%)、「SNSを読む」(25.4%)、「アプリで家族・友人とやり取りする」(23.7%)などのオンライン行動が増えたと回答した。

「ネットショッピング」(12.9%)は1割強だったが、購入商品は日用品以外の「その他」(28.7%)が最多。自由回答に寄せられた購買物(カメラ/レンズ、画材、ウクレレ)などからは、COVID-19流行下の生活を充実させるためにネットショッピングを楽しむ姿がうかがえた。今後は、25.3%の人がネットショッピングを「増える」との意向を示しているという。

発表資料より

なお、COVID-19の終息後、したいことの1位は「国内旅行をする」(69.1%)。次いで、「友人・仲間に会う」(58.1%)、「外食する」(47.8%)、「家の外で趣味・習い事をする」(32.0%)、「海外旅行をする」(27.9%)となった。COVID-19の終息後は、屋外での体験・アクティビティを楽しみたいシニアが高く、関係事業者はその期待感を高めるアプローチにオンラインを活用できそうだ。

調査は2020年4月4日~4月9日に実施。回答数は1829名で、そのうち60歳以上の1549名のデータを分析した。