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中国の国内線の供給量、4月22日時点で前年比33%減にまで回復、アジア全体でも回復基調

航空データ分析のシリウムは、中国国内線について、過去2ヶ月で供給量が30%以上戻っていることから、回復傾向が見え始めたとの見解を示した。運休・減便のピークだった2020年2月24日の時点では前年比で71%減だったが、4月22日には同33%減にまで回復している。

アジアの多くの国では、新型コロナウイルス感染拡大のピークが過ぎ、4月14日から22日のアジア内の供給も10%増加していることから、増加基調にあるとの見方を示している。

一方、アメリカやヨーロッパの都市では引き続き都市封鎖が行われていることから、回復の兆候はないが、世界的に見ると、安定的な供給の増加が見え始めている。

報道資料よりこれまで、新型コロナウイルスの影響によって、世界中の航空会社が前例のない運休や減便を余儀なくされており、全体の供給量は4月末までで前年同時期よりも75%減少している。4月22日時点で、世界全体の旅客機数約2万6300機の3分の2にあたる約1万6800機が飛んでいない。しかし、4月に入ると、その駐機数も少なくなってきている。

世界では1000機の旅客機が運航を再開しているが、旅行制限が徐々に緩和されている中国では、そのうち40%を占めている。

世界で継続的に運航されていた9600機のうち、単通路機は今年1月3日時点での1万3929機から4月17日には4076機に減少。広胴機も同様に3993機から599機に減った。

ヨーロッパでは、単通路機は1月3日時点の3412機から4月19日には268機まで減少。広胴機は895機からわずか89機にまで激減した。

北米では単通路機が3417機から1340機に減少。現在でも減少は止まっていない。広胴機は468機から91機に減少したが、そこで下げ止まりが見えている。

アジア太平洋では、単通路機が2489機から424機に、広胴機は1222機から201機に減少した。