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KNT-CTホールディングス第1四半期、売上高97%減、98億円の赤字を計上、新型コロナの影響大きく

KNT-CTホールディングスが発表した2020年3月期第1四半期決算(2020年4月1日~6月30)は、売上高が前年同期比97%減の33億2200万円と減収となり、損益では142億5200万円の営業損失、94億500万円の経常損失を計上。当期純利益も前年度の16億7300万円から98億400万円の赤字に大きく落ち込んだ。

新型コロナウイルスの影響によって、需要が大幅に減退するなか、同社はすべての海外旅行および訪日旅行を中止。4月中旬から5月末まで全店舗を休業するとともに、5月末まで国内の募集型企画旅行の催行を取りやめ、人件費その他の費用の削減に努めた。

この間、個人旅行では、クラブツーリズムが新しい旅の形として、バス1台の定員を窓側の19名等に限定し、宿泊施設の感染防止確認や旅程を含めた感染症対策に徹底的に取り組んだ「クラブツーリズム ニュースタイル」の旅を発売した。また、団体旅行では、企業の帰国者のための宿泊施設の手配などを各方面から受注し、国や自治体からは観光資源の調査事業等各種の業務を受託した。

新型コロナウイルスの感染拡大が業績に与える影響を合理的に算出することが困難なこと から、2020年度3月期通期の連結業績予想は見送った。

このほか、2020年6月の取扱額実績も発表。それによると、国内旅行は前年同月比96.2%減の9億5110万円。そのうち、国内企画は同98.7%減の1億5704万円、国内個人は同87.6%減の3億8531万円、国内団体が同96%減の4億875万円。海外旅行は同98.5%減の2億1416万円。合計では同95.9%減の17億1164万円となった。