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大阪で緊急事態宣言後、日本初めての大規模展示会開催、商談金額数十億円に、感染防止対策を徹底

大阪観光局は、2020年7月29~31日に緊急事態宣言後初めての大規模展示会が大阪で開催され、商談金額が合わせて数十億円に上ったと発表した。場所はインテックス大阪で「第12回関西ホテル・レストラン・ショー」「メンテナンス・レジリエンスOSAKA」など7つの展示会が開催され、約460社830ブースが出展。来場者は3日間で1万3933名に上った。

2月26日に安倍総理が新型コロナウイルス感染拡大防止で大規模イベントの開催自粛を発言したのち、4月7日に緊急事態宣言が発出されたことから、5カ月にわたり大半のMICEが中止・延期。中小企業を中心とする出展社や来場者、MICE関連事業者、ホテル、飲食、交通事業者などが商機を喪失するなか、国内で初めての大型BtoB展示会となった。

主催者は大阪観光局のガイドラインのほか、日本展示会協会、国際見本市連盟(UFI)の指針に基づき、2カ月かけて感染防止対策を準備。入場者数の制限や通路幅を3メートル以上とったレイアウト変更、注意喚起を促すサイン掲示などの対策をとり、出展社や来場者からは「安心して商売ができる」との好意的な声が多く寄せられたという。

大阪観光局は「感染症拡大のリスクを抑え、MICE を開催するための主催者向けガイドライン」を策定しており、今回の検証結果をもとに8月中に改訂版を発行する。