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カナダ各州観光大臣、観光業回復に向けて一致団結していくことを確認、先住民観光の重要性を再確認

カナダ各州・準州の観光大臣会合がオンラインで開催され、新型コロナウイルスの影響によって、カナダ国内の観光旅行産業が大きな打撃を受けているとの認識を共有、今後連邦政府やさまざまな観光関連団体と協力して観光業の復活に向けて協力していくことを確認した。

カナダ観光局(デスティネーション・カナダ)によると、2020年の観光関連消費は、前年比で43%~61%落ち込む見込み。各州・準州は、観光業支援策を打ち出しているほか、連邦政府も支援基金、給付金などさまざまな緊急対策を実施している。

現在、各州・準州では公衆衛生ガイドラインを策定。それに即した経済活動の再開で、経済状況も徐々に回復しているところ。観光市場では国内旅行の再開段階に入っていることから、各観光大臣は、まずは近場の旅の促進に力を入れていくことを確認した。一方で、パンデミックに伴う不確実性は続くとして、旅行需要はしばらくの間低迷するとの見解でも一致した。

また、大臣会合では、観光を社会全体の成長の推進力であり、地域経済の回復に欠かせない産業であると位置づけ、特に先住民観光(Indigious Tourism)の役割の重要性に言及した。さらに、インバウンド旅行市場の回復に向けては、業界がパンデミックによる変化を受け入れていくなかで、どのようにデスティネーションとしての競争力を向上させ、回復段階ではどのようにカナダの優位性を維持していくかなどについても意見が交換された。