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ベトナムの旅行業界、コロナ後の訪日旅行への販売意欲衰えず、2021年桜シーズンまでに「再開したい」が7割

日本政府観光局(JNTO)ハノイ事務所が、ベトナムのハノイ、ホーチミン、ダナンなどの旅行会社、航空会社を対象に2020年11月5日から16日にかけて訪日旅行に関するアンケートを実施した。その結果、訪日旅行販売への意欲は衰えず、2021年桜シーズンまでの再開意向が約7割を占めていることがわかった(41社、74名が回答)。

ただ、訪日旅行や路線再開については、「両国での入国・出国制限の緩和」が必要と考える人が82%で最も多く、「ワクチンの完成」(77%)、「安全宣言、ウェルカムメッセージ」(72%)が続いた。「ツアー造成を促進する支援策の情報」(66%)、「査証緩和」(63%)への要望も強く、新型コロナウイルスの影響が、いまだ大きな壁になっていることが浮き彫りになっている。

今後の商品の内容については、「団体ゴールデンルート旅行商品」の造成希望が67%で最も多かった。同様のアンケートを実施した5月段階では「新規デスティネーション」が1位だったが、従来型ツアーの造成希望が復活した状況だ。

JNTO発表資料より

一方、JNTOハノイ事務所は、2020年11月18~21日にベトナム・ハノイで開催した旅行博で、ベトナム人の一般消費者300名を対象にした調査も実施。これによると、「将来、観光目的で外国旅行に行くとしたら、どこに行きたいですか」との質問(複数回答)では、日本が27%でトップ。2位の韓国(14%)、3位のヨーロッパ(8%)を大きく引き離した。旅行希望先は北海道が一番人気で、関東(東京など)、近畿(京都、大阪)などの順。日本でしたいことは日本食、温泉、紅葉・桜・雪鑑賞、自然・景勝地が並んでいる。