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海外旅行復活の時まで「熱量を下げない」、ビジョンが海外渡航に必要な情報集約サイトを開設、その背景と取り組みとは?(PR)

海外旅行者向けのWi-Fiルーターレンタルサービス「グローバルWiFi」を提供するビジョン社が2020年8月、海外旅行や海外出張に役立つ情報サイト「新型コロナ×海外旅行・海外出張サイト」を立ち上げた。日本を含む多くの国が出入国に規制を設け、往来の自由がない海外旅行分野で、新たな取り組みを始めたのだ。

きっかけは同社が実施したアンケートで、コロナ禍でもユーザーの海外旅行に対する思いや意欲が強いことを実感したこと。「渡航ができない以上、収益化は全く期待できない」としながらも、「海外旅行好きなユーザーの強い思いに応える場所が必要」と話す同社営業本部コミュニケーション&マーケティンググループ管掌の執行役員・四条理氏に、サイト開設の背景からコロナ禍に海外旅行ファンが求める情報、今後の展開まで聞いた。

パンデミックでも衰えない海外旅行意欲

ビジョンの売上全体の65%を担う主力事業であり、株式上場の原動力にもなった、グローバルWiFi事業。その利用者数は延べ1500万人超。ユニークユーザー数に占めるリピーター比率は30%、売上比率ではリピーターが全体の半分以上と、海外旅行志向の強いリピーターの支持を獲得しているのが特徴だ。ユーザーの声に耳を傾け、「困っていることはないか、旅行者の“ペイン”を知り、それを“ゲイン”に変えることを常に追求してきた。それが同事業の成長につながった」と四条氏は、旅行市場に注力してきた姿勢を説明する。

そのため、コロナによって海外旅行が停止状態となった現在、ビジョンも大きな打撃を受けている。それでも、これまで同様にユーザーの思いを聞き、抱えている問題を解決することが、前へ進むために必要だと考えた。渡航が制限され、通常の販促活動やコミュニケーションが成立しないなかで、顧客という資産のリテンション戦略が必要だった。「顧客が見えなくなっていくことを、何より避けたかった」(四条氏)。

そこで緊急事態宣言が明けた6月初め、ビジョンではコロナ危機後、初のお客様アンケート調査を実施した。すると、観光目的の海外旅行への意欲がどう変わったかを聞く質問では、「(コロナ以前より)意欲が増した」との回答が全体の22%を占めるという予想外の結果になった。

アンケート結果。海外旅行者の渡航意欲の高さに対し、海外出張者は「必要性が減った」が4割を占めた。ビジョンではコロナ後に出張に行かなくなるユーザーを意識した新規事業にも乗り出している

これは、同社にとって非常に励みになった。回答者のコメントにも「代替不可なもの」「日常のリフレッシュ」「豊かさを与えてくれる」など、ポジティブな意見が多く並んだことから、「時期は分からないが、海外旅行需要は必ず復活するし、コロナ以前より伸びると確信するようになった」と四条氏は振り返る。

一方で、四条氏は海外旅行に対する「人々の感情と情報が整理できていない」状態に陥っていることも実感。日々、変化する状況を整理し、彼らが求める情報を発信する場が必要だと考え、新サイトの開設を決めた。

コロナ禍で日々変わる旅行情報を集めて整理

現在、同サイトでは、各国別の出入国時の注意事項や現地の感染状況、PCR検査を受けられる場所、現地で実施されている予防対策などを、公的機関や旅行関連企業のデータを参照しつつ、独自に編集して掲載。情報は頻繁に変わるため、同サイトの編集部を設け、専任スタッフが毎日、更新にあたっている。

新サイトのトップ画面。国や都市名の入力検索や、地図の場所をクリックして簡単に情報を確認できる。テーマや各国規制の程度で検索することも可能。

また、海外旅行関連の企業や組織と、様々な取り組みも開始した。その一つが、JTBや地球の歩き方、ハワイ観光局(HTJ)などと協催した海外旅行ウェビナーだ。すでに4回開催しており、毎回1000~2000人が参加。旅行者とのコミュニケーション活性化を目的に開催しており、ここでも以前と変わらない海外旅行への関心の高さを実感している。

一方、国境を越えた移動が一部で再開されるなか、消費者が知りたい内容も、ここ数か月間で変化している。特にビジネストラックが動き出した秋以降は、渡航の可能性がある国について、より具体的な情報を詳しく知りたいという要望が増加。グローバルWiFiのユーザーも毎月の渡航者が1000人を超えるようになり、利用者からの最新情報やフィードバックも役立てていく。

例えばビジネス旅行者の受け入れを再開したシンガポールや韓国、観光客の自主隔離免除制度を導入したハワイなど、日本人旅行者が行き始めたデスティネーションの現地情報や、実際に渡航した人の体験談を順次、掲載する方針だ。

さらに、コロナ禍でも渡航が必要なスポーツ選手や芸術家などもいる。ビジョンでは逆境下でも海外で活動する人々を挑戦者「GoBeyonder」としてサポートを実施。ソチ五輪で銀メダルを獲得したスノーボード選手、竹内智花氏のスイス渡航時の実体験も掲載した。

「GoBeyonder」第1号となった竹内選手。五輪にグローバルWiFiのルーターを携帯していたことで縁が生まれた。

市況に即したコンテンツを揃えることに尽力するが、あくまで本業の海外通信サービスに軸足を置いているため、メディア収益など直接的な売上に繋がるサイト運営は優先していない。「海外旅行に対するユーザーの熱量を下げないことを念頭に、人々が求めているものを探るコミュニケーションを継続する」(四条氏)ことで、刻々と変わる顧客の心情を見誤らないようにするためだ。

ビジョン営業本部コミュニケーション&マーケティンググループ管掌の執行役員・四条理氏

旅行者と事業者をつなぐ海外渡航情報のコンソーシアム

ビジョンでは、同サイトと同時に新プロジェクト「Bule Travel(ブルートラベル)」を立ち上げた。世界をつなぐ空と海の“ブルー”を象徴に、旅行者と海外旅行の関連企業や組織をつなぐ海外渡航情報のコンソーシアムとして発展させたい考えで、賛同する企業や団体を広く募っている。前述のウェビナーも、このブルートラベルプロジェクトの一環だ。

グローバルWiFiのユーザーや旅行関係各社のために、何かできることをしたいとの想いもある。「我々1社だけで何かを変えられるとは思っていない。でも当社が場を作り、そこに皆がアイディアや知見を持ち寄ることで、何かお客様のためにできないか。この考えに賛同し、より多くの企業や団体、自治体が、ブルートラベルに興味を持ってくれたらとても嬉しい」と四条氏は話す。ブルートラベルは、そんな「協働と共創のきっかけを生むところ」と位置付けている。

四条氏は今後の海外旅行マーケットについて、パンデミックが収束しても、コロナ以前の状況にそのまま戻ることはないと感じている。特に、「世界の人口増やデジタル技術の進化など、ここ数年の大きな変化を見ていると、今後も想像を超える新サービスの登場や破壊的プレイヤーの参入もあり得る」と話す。パンデミックと情報通信改革で変化が加速する時代だからこそ、幅広い協働が必要とも考えている。

もう一つ、ブルートラベルの役割として四条氏が挙げたのは、ウィズコロナからアフターコロナの各段階におけるニューノーマルの海外渡航で先駆けて動き出す人々、いわゆる「イノベーター」や「アーリーアダプター」の動向をキャッチし、大きなトレンド予測に役立てることだ。真っ先に渡航再開した旅行者の声を聞き、他のユーザーにも現状を紹介していくことで、これから旅行マーケットが求めるものが見えてくると期待している。

北半球に冬が訪れ、感染拡大の第三波への警戒が続くなか、海外旅行マーケットの先行きは波乱含みの状況が続いている。だが、必要とされる存在であり続けるために、次世代に向けた投資は、今後も行なっていく考えだ。

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対象サービス:

問い合わせ先:グローバルWiFi事業部 info_enterprise@vision-net.co.jp

記事:トラベルボイス企画部