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コロナ禍の人気温泉地ランキング、近隣温泉エリアへの訪問増が顕著、中国・四国居住者を筆頭に

リクルートライフスタイルの「じゃらんリサ一センター」が実施した「じゃらん人気温泉地ランキング」で、2020年4月以降、居住地を中心とした近場の温泉エリアへの訪問率がアップしていることがわかった。

調査では、2020年4月の緊急事態宣言発令により、外出自粛や県をまたぐ不要不急の自粛ムードが高まった影響を把握するため、「2019年8月頃~2020年3月末」と「2020年4月~8月頃」の期間に分けた訪問率(構成比)を比較。これによると、中国・四国居住者が自エリアへの訪問率が20.9ポイント上昇したのを筆頭に、東海エリアが15.6ポイント、東北エリアが13.3ポイント、関東・甲信越リアが12.5ポイントと、いずれも大きく増加した。

さらに、訪問先を都道府県別でみると、北海道居住者は北海道が10.7ポイントアップ、東海居住者は静岡県が7.2ポイント、東北居住者は山形県が5.1ポイント、九州・沖縄居住者は長崎県が5.3ポイント、中国・四国居住者は山口県が4.7ポイント増えるなど、人気を集めた地域が浮き彫りになった。

なお、「じゃらん人気温泉地ランキング2021」で、もう一度行ってみたい全国人気温泉地ランキングのトップは「箱根温泉」が15年連続1位。トップ10の顔ぶれは前年と同じで「黒川温泉」が6位と2ランクアップした。調査は今年度で15回目となり、2020年8月30日~9月7日の期間中、じゃらんnet会員を対象に実施。有効回答数は1万3342人だった。