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豪州クイーンズランド州政府観光局、ケアンズ観光局、日本からの教育旅行で支援策、現地での動画撮影や体験提供など学校支援プロジェクトを実施へ(PR)

新型コロナウィルスの感染拡大の抑え込みに成功している国のひとつオーストラリア。観光産業が経済の重要な位置を占めるオーストラリアでは、コロナ後を見据えた観光復活へのプロジェクトが始まっている。クイーンズランド州政府観光局とケアンズ観光局は共同で、昨年10月、コロナ禍後に教育旅行を実施予定の学校を対象に「ケアンズ&GBR学校支援プロジェクト」を立ち上げた。ケアンズが教育旅行で人気の理由と、海外教育旅行の再開を目指す学校にとって心強い支援となる新たなプロジェクトを紹介する。

まず、クイーンズランド州ケアンズの特徴と教育プログラムを紹介しよう。

文部科学省の調査によれば、オーストラリアは高校生の研修旅行先で人気No.1。海外修学旅行の目的地としても人気が高い。なかでも、クイーンズランド州は日本から毎年数多くの研修旅行や修学旅行を受け入れている人気のエリアだ。ゲートウェイとなるケアンズまでは、日本から直行便で約7時間。日本との時差が1時間、海外への教育旅行先として抜群のアクセスであることが人気の理由のひとつだ。充実の体験プログラムを無駄のないスケジュールで組み立てることが可能で体調管理もしやすい。

年中気候が温暖で修学旅行先として人気のケアンズ。写真はグレートバリアリーフにあるグリーン島 ©Jemma Craig

また、年間を通じて温暖な気候や良好な治安、親日的な社会環境も教育旅行の目的地にふさわしいと評価される理由だ。とくに、親日という点ではクイーンズランド州は世界でも有数の地域といえる。

オーストラリアでは小学生から第二言語の授業があるが、最も多く学ばれている言語が日本語。また、クイーンズランド州では、どの言語を学習するかは各学校が決定するが、州推奨の7言語のうち日本語は学習者数の多さの点で最有力言語になっている。結果としてクイーンズランド州には、子供の頃から日本語や日本文化に馴染み、親日的な心情を持つ人々が数多くいる。このため現地での学校交流などの実施に際しても、このような親日的な環境がプラスに作用する場面が多いという。

教育旅行の体験プログラムでは、ケアンズの海と山の2つの世界遺産から自然学習を深めることができる。グレートバリアリーフとクイーンズランド州湿潤熱帯地域という2つの世界遺産への玄関口であるケアンズを拠点にすれば、世界遺産を舞台にアウトドア型の豊富な学習素材を教育旅行プログラムに取り入れることができる。また、近郊には、先住民族アボリジニが暮らしており、彼らの文化や風俗に触れることで多様なアイデンティティへの理解を深める教育効果も期待できる。

豊かな自然を学習素材として取り入れたい(世界遺産キュランダ村のスカイレール) ©Brad Newton

観光局が現地アクティビティを支援、旅行会社経由で応募を

日本からクイーンズランド州ケアンズへの教育旅行を予定する学校のために用意された「ケアンズ&GBR学校支援プロジェクト」は、今年7月にはオーストラリアへの観光渡航が再開されることを想定して始まったプロジェクト。渡航前に旅のポイントや注意点などを説明するオリエンテーションを実施。現地では、活動の様子を動画撮影し、編集したものを後日記念品として寄贈する。さらに、現地アクティビティなども含まれる。

たとえば、現地でのグループ・オリエンテーリング支援。国際教育やトレーニングの専門組織、学びのためにケアンズを訪れる生徒・学生のサポートを目的とする官民一体型の機関「スタディ・ケアンズ」が提供するもので、ケアンズ在住の留学生との交流を含む2~3時間のプログラムなどがある。

留学生が使えるコミュニティ・スペース「スチューデント・ハブ」

また、スタディ・ケアンズが運営している「スチューデント・ハブ」の利用も可能だ。ケアンズへの留学生に対して、留学体験を向上させるための支援環境を提供している同ハブは、ケアンズの中心部に位置するコミュニティ・スペース。さまざまな国の留学生がコミュニケーションしたり寛いだりできる快適な空間を提供している。

支援の条件はケアンズ又は周辺地域に3泊以上宿泊することと、参加する生徒数が40名以上であること。対象となるのは基本的に小・中・高校、大学、各種専門学校の教育旅行だが、地方自治体による派遣プログラムも含まれる。また応募は、教育旅行を手配する旅行会社経由で行うことが前提だ。

海外教育旅行の再開を目指す学校にとって「ケアンズ&GBR学校支援プロジェクト」は、ケアンズをデスティネーション候補に挙げる有力な材料となりそうだ。支援プロジェクトの詳細は以下から確認ができる。

ケアンズ&GBR学校支援プロジェクト

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記事:トラベルボイス企画部、REGION