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メキシコ、観光客のマスク非着用で苦慮、イースターで訪問者急増、遺跡の一時閉鎖にも波及

世界有数の観光地メキシコのユカタン半島では、イースターで観光客が急増しているが、現地当局はマスク非着用の人が多いことに頭を悩ませている。

ユカタン半島キンタナ・ロー州の警察署長代理のルシオ・エルナンデス・グティエレス氏は、リゾート地トゥルムをパトロールしながら、観光客にマスク着用を呼びかける活動を続けている。

「何百人もの観光客がマスクを着けずに歩き回っている。地元のリスクを考えて、マスク着用を呼びかけなければいけないのは、本当に迷惑な話だ」と話し、観光客が犯罪者になっていると嘆く。

メキシコ連邦当局は、感染拡大防止のために、ユカタン州のチチェンイツァマヤ遺跡を2021年4月1日から4日まで閉鎖することを決めた。この広大な遺跡群は、メキシコで2番目に観光客が多い場所で、コロナ以前は年間約180万人が訪れていた。

メキシコシティで毎年開催されるキリスト磔刑を再現するパレードは2年連続で無観客で行われる。毎年200万人もの観客を集めるが、パンデミックの観客を入れるのは危険すぎると判断した。