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欧州、デジタル健康証明で合意、検査陰性やワクチン接種証明で域内を自由移動、今年夏までに導入の方針

欧州連合(EU)加盟国は、デジタル健康パス「デジタル・グリーン証明」の提案について、その技術仕様を記した法案に支持を表明し、欧州議会で本格的な交渉に入ることで合意した。EUでは、デジタル・グリーン証明によって検査の陰性やワクチン接種などを証明することで、域内での安全で自由な移動を進めていきたい考え。

デジタル・グリーン証明の法的枠組みは2つの立法案で構成。1つ目はEU加盟国の市民およびその家族について。2つ目はEU域外の国籍でEU加盟国に滞在あるいは居住している人に関するもの。

現在の提案では、すべてのEU加盟国のほか、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイスでも適用される見込み。

議会は交渉に入るうえで、法案を修正。ワクチン未接種者に対する差別をなくすために、デジタル・グリーン証明は自由な移動の権利を行使するための前提条件でも渡航証明でもないことを明確にしたほか、第三国でワクチン接種を受けたEU加盟国以外の国籍でEUに居住する人の扱い、データ保護規制の厳格化など含めた。

今後、欧州議会は、4月26日~29日に本会議を開催。加盟国はそれぞれの立場を示し、最終協議を行ったうえで、今年夏までにデジタル・グリーン証明を導入する方針だ。