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民泊エアビー、28日以上の長期滞在は10ポイント増の24%、四半期売上高は2019年比6%増に

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エアビーアンドビー(Airbnb)は、2021年第1四半期(1月~3月)の営業実績を発表した。上場後、2度目の決算発表となる。

決算資料によると、売上高は北米市場が好調で平均客室単価(ADR)も高い数字を残したことから、前年同期比5%増、2019年同期比でも6%増の8億8700万ドル(約970億円)となった。しかし、債務返済や株式に基づく報酬による一時的な費用が発生したため、11億7200万ドル(約1280億円)の純損失を計上した。

第1四半期中の予約数は、世界各国での国内旅行、近場旅行、長期滞在の需要が増加したことから、前年比13%増、前々年比21%減の6440万件、予約流通額(GBV)は、前年比52%増、前々年比3%増の103億ドル(約1.1兆円)となった。

予約傾向を見ると、第1四半期中の予約の24%が28日以上の長期滞在となり、2019年の14%から増加。また、最低7日間滞在の割合も50%となった。

同社では、アフターコロナの需要回復に向けて、ホストの獲得に力を入れているが、第1四半期中の地方部でのアクティブ・リスティング数は2019年同期比で30%増加。現在のところ、ホスト数は世界10万の町で約400万人にのぼっているという。

2021年の事業計画として、ホストの募集の強化に加えて、既存のプロダクトを向上させるとともに、システムを改善し、ゲストとホスト双方にとってさらに使いやすい仕組みを提供していく方針を掲げる。

同社のサービスを利用するゲストにホストになってもらう取り組みとして、今年2月に「Made possible by Hosts」キャンペーンをローンチ。現在、米国、フランス、イギリス、カナダ、オーストラリアで展開しているが、第2四半期にはイタリアとスペインも追加する。

また、利便性の向上では、5月24日に予約システムを簡素化する仕組みを新たに導入し、サインアップから予約確認までを60秒で完結できるようにしていく。

※ドル円換算は1ドル109円でトラベルボイス編集部が算出