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JR東日本、「沿線まるごとホテル」事業を本格化、駅をホテルのフロントに、客室は沿線集落の空き家を改修

JR東日本と地域活性化やビジネス創出を支援する「さとゆめ」は、共同出資会社「沿線まるごと株式会社」を設立した。両者が進めてきた古民家を活用した地域マイクロツーリズム「沿線まるごとホテル」事業を本格化させる。

沿線まるごとホテルは、JR東日本の駅舎や鉄道施設などを「ホテルのフロント」として活用。沿線集落の古民家(空き家)を「ホテルの客室」に改修し、地域住民とともに接客・運営を行うことで、新たな滞在型観光やマイクロツーリズムの創出を図る取り組み。

2021年2月~4月に実証実験として、JR青梅線の白丸駅と奥多摩駅を起点に、奥多摩町白丸集落、境集落、小菅村中組集落を楽しむ体験・宿泊プラン「無人駅からはじまる、源流への旅」を実施。1泊2食・体験付き1人2万9700円で販売したところ、完売した。

今後、ガストロミー(食体験)など新たな集落体験を提供する宿泊プランを販売していく予定。また、古民家ホテル事業については、JR青梅線沿線にて2022年度内に古民家(空き家)を改修し、2023年に古民家ホテルとして宿泊事業サービスを開始する。その後、JR青梅線沿線で順次改修・開業していき、2026年には全5~8棟で宿泊事業を稼働する予定だ。

ホテルフロントになる白丸駅(報道資料より)

路線図(報道資料より)