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オーストラリア、ワクチン接種済みの海外旅行者を全面受け入れ、2月21日から隔離なしで

オーストラリア政府は、2022年2月21日からワクチン接種を完了した海外旅行者の受け入れを全面的に再開すると発表した。ワクチン接種完了者であれば、観光客含めすべての旅行者が隔離なして入国することが可能になる。

オーストラリアは2020年3月に国境を閉鎖。ほとんどの外国人の入国を禁止していた。昨年11月、国内でのワクチン接種が進んだことから、留学生、技術者などの受け入れを優先的に再開。ニュージーランド、シンガポール、日本、韓国からの入国も認めてきた。

スコット・モリソン首相は、全豪オープンに出場予定だったノバク・ジョコビッチ選手の入国を認めなかったことについて、「オーストラリア入国の条件を世界中にもう少し明確に発信するべきだった」と触れたうえで、「2月21日からはワクチンを2回接種した旅行者を歓迎するのを、楽しみにしている」と述べた。

また、カレン・アンドリュース内務大臣は、ワクチン接種を受けられなかった医学的理由の証拠を提出できる旅行者については、例外措置を受けることができることも明らかにしている。

オーストラリアの観光事業者は、できるだけ早い観光客の受け入れの再開を政府に求めてきた。観光業界団体のオーストラリア観光輸出評議会マネージング・ディレクターのピーター・シェリー氏は、「全国のすべての観光事業にとって長く困難で絶望的な道が続き、その途中で多くのものを失ったが、このニュースは、観光業界に対して将来に向けた明確な目標を与えることになり、業界の回復に向けた出発点になる」と話し、国境再開を歓迎した。