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京都のメタバース空間が誕生、遠隔地からも伝統工芸の職人の技を見学、渋谷のバーチャル空間内に

大日本印刷(DNP)は、京都市と連携して、伝統工芸や観光資源等の京都の魅力を体験し、人と人が交流できるメタバース空間「京都館PLUS X」をオープンする。DNPは、リアルとバーチャルを融合する「XR(Extended Reality)」の技術を活用して、自治体や施設管理者公認の空間を構築・運用するXRコミュニケーション事業を2021年から推進。「京都館PLUS X」は、2021年7月から運用中のバーチャル空間「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE(パラレルサイト)」を活用して開設された。

「京都館PLUS X」ではオープン時、京都市が3月31日まで開催する工芸イベント「CRAFT POINT KYOTO」と連動して、動画を配信。遠隔地からでも伝統工芸の職人の巧みな技術を見学できるようにする。また、紹介された伝統工芸品はECサイトを通じて購入することも可能。今後は、アニメや地域のイベントなどとの連携も進めていく計画だ。

また、京都の石畳やアバターによる案内を行うとともに、京都をイメージした風景を再現し、渋谷・宮下公園にいながら京都らしさを感じることができるようにしている。空間内では、モニターや展示ブースで京都市の情報を見ることもできる。

さらに、メタバース空間では、参加者が自分の分身(アバター)となるキャラクターを選び、同時参加しているユーザー同士で音声会話できるほか、写真を撮影してSNSなどで共有することも可能になっている。