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コロナ禍で貯蓄額が2002年以降最多に、勤労者世帯は平均1454万円、60代の純貯蓄が最多で2323万円 ―総務省

総務省が発表した家計調査報告(貯蓄・負債編)によると、2021年の1世帯(2人以上)あたり平均貯蓄現在高は1880万円で、前年に比べ5%増加した。3年連続の増加で、コロナ禍で貯蓄額が増えていることがうかがえる。比較可能な2002年以降でも過去最多となった。

もっとも、貯蓄現在高階級別の世帯分布をみると、1880万円を下回る世帯が66.7%と約3分の2を占め、格差が大きい。貯蓄保有世帯の中央値は1104万円だった。また、勤労者世帯の平均貯蓄は1454万円で、前年に比べ76万円、5.5%の増加だった。

一方、1世帯当たり負債現在高(平均値)は567万円で、前年に比べ5万円、0.9%の減少だった。このうち勤労者世帯では856万円で、0.6%の増加。負債保有世帯の中央値は1233万円となっている。

また、年齢階級別に純貯蓄額(貯蓄現在高-負債現在高)をみると、50歳以上では貯蓄が負債を上回っており、60~69歳の世帯の純貯蓄高は2323万円と最も多かった。

発表資料より