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カンタス航空、水際対策緩和で日本路線を続々再開、シドニー、メルボルン線など、顧客体験向上にも積極投資

カンタス航空とジェットスターは、日本の水際対策が緩和されたことを受けて、日本/オーストラリア間の路線を拡充する。

グループのLCCジェットスターは、2022年7月20日から成田/ケアンズ線、7月26日から関西/ケアンズ線を再開する。カンタス航空は、9月12日から羽田/シドニー線、10月末から羽田/メルボルンと羽田/ブリスベン線をそれぞれ再開することを決めた。

カンタス航空は、本格的な航空旅行の再開に向けて、顧客体験の向上を進めている。まず、国内線向けにシドニー空港に次世代キオスクチェックイン機器の提供を開始。6月までに設置を完了し、その後、9月までに国内の主要空港に拡大する。新しい機器は既存の機器の約4倍の処理速度となり、荷物タグの印刷は平均20秒で完了する。また、チェックインしていない利用者も、このキオスクのQRコードを使用することでデジタル搭乗券をスマートフォンで受け取ることができるようになる。

さらに、新たな支払い方法として後払い決済(BNPL)を導入。本格的な旅行の再開に向けて、支払いオプションを増やすことで、旅行意欲を高めていく。BNPLでもカンタスポイントを獲得することが可能。カンタス航空の調査によると、BNPL利用者は、非利用者よりも今後12ヶ月で旅行に出かける可能性が高いという。

このほか、カンタス航空はOTAのTripDeal社を買収した。これにより、同航空のマイレージ会員(Qantas Frequent Flyers)は、貯めたポイントを、TripDealが提供するパッケージツアーの購入に使用することができるようになる。カンタス航空は、レジャー旅行が復活していくなかで、オンライン予約の需要がさらに高まると見ている。

※編集部注:記事の公開当初、7月に再開するケアンズ線がカンタス航空便である誤記がありました。正しくは、ジェットスター便となり、記事を修正しています。(2022年5月28日13時50分修正)