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奥多摩JR青梅線の無人駅舎が地域活性化拠点に、「沿線まるごとホテル」事業で、古民家ホテルのフロント機能も

地域活性化ビジネスを支援する「さとゆめ」とJR東日本が共同で設立した沿線まるごと社は、JR青梅線「鳩ノ巣駅」の駅舎を改修し、無人駅から地域にイノベーションを起こす新拠点「沿線まるごとラボ」を開設した。

今後、このラボを拠点として、地域住民や地域事業者と連携し、魅力的な地域資源を共に発掘し、新しい地域事業を創出していく。また、2023年度内に鳩ノ巣駅近辺で開業を予定している古民家ホテルおよび古民家レストランのフロント機能も担う。

「沿線まるごと」は、JR青梅線の駅とその近隣の集落を基本ユニットとして、地域ならではの特産品・体験をコンテンツ化することで、地域を“まるごと”楽しんでもらえる新たな滞在型観光を提案。JR東日本の駅舎や鉄道施設などを「ホテルのフロント」として活用、沿線集落の古民家(空き家)を「ホテルの客室」に改修する「沿線まるごとホテル」を開発している。

また、「沿線まるごとホテル」に賛同する地域事業者には、「沿線まるごとコンシェルジュ」として、体験型コンテンツの開発や観光客への集落案内、コンテンツ体験などのサポートをしてもらう。

今回新たに、奥多摩わさびの魅力を広めている「TOKYO WASABI BROTHERS(東京わさびブラザーズ)」、「日本一観光用公衆トイレがきれいな町、奥多摩」を目指すプロフェッショナルな清掃集団「OPT(オピト)」、森林セラピーをはじめ、登山や自然体験ツアーを企画・催行する「おくたま地域振興財団」がコンシェルジュとして就任した。

 今後は、地域住民や地域事業者とのワークショップを毎月1回開催し、地域事業の計画や造成などを共に構築していくほか、実証的に沿線まるごとコンシェルジュと連携した体験型コンテンツの実施も検討していく。

報道資料より