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シンガポール、国境規制の緩和でMICE回復へ始動、3万人超の国際イベントも

シンガポール政府観光局によると、シンガポールでは2022年4月の国境規制の緩和を受け、MICEが本格的な回復に向けて動き出した。

もともとシンガポールではコロナ禍でも、2021年は200件以上のイベントで計4万9000人、2022年の第1四半期(1月~3月)も150件以上のイベントで計3万7000人以上が参加するMICEがおこなわれ、回復の助走が始まっていた。2022年4月以降には少なくとも66の国際イベントが開催される予定で、このうち9月と10月の「Food and Hotel Asia」にはそれぞれ3万人以上のリアル参加が見込まれているという。

シンガポールでは2022年4月に、水際対策の緩和ではワクチン接種完了を前提に、隔離検疫や到着時の検査を撤廃。さらにMICEに関しても、グループの規模やイベント定員の制限を撤廃するなど、感染症対策の措置を緩和していた。これを踏まえ、シンガポール政府観光局ではMICE誘致を強化しており、インセンティブプログラム「INSPIRE Global 2.0」を開始したほか、ビジネスイベント実施に対する助成金を含むサポートスキーム「BEiS」を用意している。

2022年以降も大規模イベントを含むMICE案件が進行しており、2023年5月には100カ国以上からの参加がある世界最大の商標イベント「INTA’s 2023 Annual Meeting Live+」も開催される予定。シンガポール政府観光局では同国でのMICEについて、2~3年後の本格的な回復を期待している。