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JAL系LCCジップエア、国産食用虫が原料の新機内食を販売、フードテックベンチャーと連携

JALグループのLCCジップエア(ZIPAIR Tokyo)は、徳島大学の研究を基礎とするフードテックベンチャーのグリラス社と、業務連携を開始した。2022年7月1日から、グリラス社が開発したサーキュラーフード「グリラスパウダー」を使用した機内食メニュー「トマトチリバーガー」と「ペスカトーレ」を販売する。

サーキュラーフードとは、食品ロスを主原料に生産された環境負荷の少ない循環型の食材・食品のこと。グリラスパウダーは、食品ロスを餌に生産した国産食用フタホシコオロギを粉末化したものだ。ジップエアは今回の取り組みについて、「食品ロス」と「タンパク質危機」の2つの社会課題対策に繋がると説明。グリラス社との業務連携により、食品ロス削減の取り組みを進めるとともに、両社で食用コオロギの普及を目指す。

なお、ジップエアではSDGsを推進しており、今回の取り組みもその一環。サーキュラーフードの普及により、SDGsのターゲットでは12.3「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食品廃棄物を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品の損失を減少させる。」への寄与が見込めるという。