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夏休みの日本発着の国際線が大幅増加、便数は昨年の2倍以上、国内線はコロナ前の水準に回復

英・航空データ分析のシリウムは、2022年7月~8月の日本の国内線および日本発着の国際線のスケジュールデータを公表し、前年およびコロナ前の2019年との比較を行なった。

それによると、国際線の便数は2021年同期比102%増の2万1182便と2倍以上に増加。8月6日~8月18日までのお盆期間についても、2019年同期比ではまだ大幅な減少が続いているものの、2021年同期比では便数で128%増、供給座席数で122%と約2.3倍に増加。2021年と比較して海外旅行需要が増加していることが伺える結果となった。

7月~8月の国内線の便数は2021年同期比38%増の計15万2378便。2019年同期比では3%増の微増に止まる見込み。一方、供給座席数は2019年同期比1%減となり、ほぼコロナ前の同水準になる。

シリウムでは、6月1日から1日あたりの入国者数の緩和や入国時の待機緩和策など旅行規制の緩和が広がったことで、国際線の需要が増加していると分析。国内線についても、コロナ禍への慣れやリベンジ消費などの傾向によって、2019年をわずかに上回る需要につながっていると見ている。

一方で、7月に入って国内でコロナ陽性者が急増していることから、国内線・国際線ともに現在のスケジュールに影響が出る可能性があるとも指摘している。