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宿泊予約管理「TL-リンカーン」、全国旅行支援の開始から続くシステム障害で基礎機能を復旧、一方で完全復旧の時期は未定

宿泊施設向け予約・販売管理システム「TL-リンカーン」を提供するシーナッツ社は、2022年10月11日に全国旅行支援が始まって以降、システム上で予約通知の受信や残室・料金の調整機能が正常に利用できなくなっていた状況について、10月16日早朝に基礎となる機能の復旧が完了したと発表した。一方で、すべての機能制限の解除時期については、2022年10月17日11:00時点で未定としている。

「全国旅行支援」が開始された10月11日以降、トラフィックの急増(大量の予約受信)によって、「TL-リンカーン」を導入している宿泊施設で残室・料金の調整機能が正常に利用できない状況が続き、一部ではダブルブッキングも発生。宿泊施設は、長期間にわたって複数の販売先に対して手動で予約確認および販売管理を行わざるを得なくなった。シーナッツ社によると、影響を受けた宿泊施設は全国で約5100軒になる。

予約通知処理の滞留が発生したのは10月11日の午前9時頃。段階的に復旧を進め、10月13日午前8時頃に予約通知の滞留状況が解消。その後、さらに機能制限の解除を段階的に続け、10月16日午前6時40分頃に基礎となる機能の復旧が完了した。現在、予約通知受信、残室・料金更新機能は安定して利用できる状況だという。