国土交通省は、令和4年度第2次補正予算の概要を明らかにした。観光関連では「円安を活かした地域の稼ぐ力の回復・強化」として2555億円を計上した。

具体的には、コロナ禍からの需要回復と地域活性化を目指し、「地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化 」に1000億円を計上。また、地域一体となった面的な観光地・観光産業の再生・高付加価値化を進めるため、 宿泊施設、観光施設などの改修、廃屋撤去、面的DX化などの取り組みを支援する国庫債務負担行為（単年度だけでなく、次年度以降にも効力が継続する行為）で500億円を計上。観光の高付加価値化に対して、実質1500億円が計上されたことになる。

また、「インバウンドの本格的な回復に向けた集中的な取り組み」に164億円を計上。インバウンドのV字回復を図るため、文化、自然、食、スポーツなどの分野で特別な体験や期間限定の取り組みの創出を支援するとともに全世界への発信など、観光回復の起爆剤となる取り組みを集中的に実施する。

「インバウンドの地方誘客や消費拡大に向けた観光コンテンツ造成支援事業」には94億円を計上。インバウンドの地方誘客や観光消費の拡大を促進するため、観光事業者が連携 して地域に根差した観光資源を磨き上げる取り組みを支援。

「訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業 」には258億円を計上。ストレスフリーの旅行環境整備、非常時における安全な旅行環境のせいび、宿泊施設や観光施設などでのサステナビリティの向上、空港・クルーズの受入環境整備や人材確保の対策を進める。

このほか、「地域交通のリ・デザイン」には公共事業関係費で29億円、非公共事業費で777億円を計上。「交通DX」、「交通GX」、官民・事業者間・他分野との「3つの共創」による経営効率化・経営力強化の取り組みなどを支援する。