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KDDI、徳島県南部でバスと鉄道で、シームレスな乗車・決済できる「スマホタッチ支払い」を実証

KDDIは、徳島バスおよびJR四国と協業し、地域住民を支える地域公共交通の利便性向上と利用促進を目的として、スマートフォン1つで複数の公共交通機関をシームレスに利用可能とする実証実験を実施する。期間は2023年2月15日まで。

この実証では、バス車内や駅に設置されたNFCタグにスマートフォンをかざすだけで、徳島県南部地域のバスと鉄道の乗車および決済が可能な「スマホタッチ支払い」を提供する。

スマホタッチ支払いでは、運賃計算、決済処理をクラウド上でデジタル処理することで、機器を導入するよりも低コストでキャッシュレス化。利用者は、スマートフォンでのApple IDまたはGoogleアカウントによるサインインと、決済方法 (クレジットカード) を登録する。

徳島県南部地域では、地域の旅客運送サービスの利便性向上と、四国に最適で持続可能な「公共交通ネットワークの四国モデル」の構築を目的に、2022年4月から徳島バスとJR四国によるバスと鉄道の共同経営が行われている。

一方で、対象区間である徳島バスの「室戸・生見・阿南大阪線: 阿南駅~浅川」間では、高速バスの乗客対応に加え、路線バス区間として県内乗降客対応、さらにバスと鉄道の共同経営によりJR切符でバスを利用する乗客確認など、乗務員にとっては安全な運行管理業務に加え煩雑なアナログ業務が増えているという課題があった。