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京都の非公開寺院「廣誠院」内に宿坊が開業、1年で1棟貸しを100組限定、シェフ帯同のプライベートプランも

不動産売買などを手がけるGuideposts社は2023年1月23日、京都市にある臨済宗の非公開寺院「廣誠院」の敷地内に、宿坊KANETSUNE(しゅくぼうかねつね)と食堂ICHIFUNE(じきどういちふね)を開業する。両施設を利用することで、これまでほぼ一般公開されなかった京都市の指定名勝に限定的に立ち入ることができるようになる。

寺院はこれからも非公開だが、敷地内に位置する宿坊は1年に100組のみ、1日1室1棟貸し(5名まで利用可能)の宿泊施設として展開する。庫裡をリノベーションし、別荘のような京都暮らしを体験できる。別棟の食堂は本格的な厨房施設を備え、シェフを帯同したプライベートプラン、特別な文化体験などにも対応。宿坊・食堂貸し切りでプライベートフォトプランなども提案する。

廣誠院はホテルオークラ京都に隣接し、明治時代に旧薩摩藩士・伊集院兼常によって屋敷として建てられたもの。1952年からは臨済宗の寺院として守り受け継がれており、明治期の優れた数寄屋邸宅として、建物は京都市指定有形文化財に指定されている。