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観光庁、出遅れている日本人の海外旅行の回復に向け3本柱を推進、若者やシニア層、海外修学旅行の促進など

観光庁は、アウトバウンド(日本人の海外旅行)の本格的な回復を進めるため「アウトバウンドの本格的な回復に向けた政策パッケージ」を策定した。日本旅行業協会(JATA)などと連携し、2019年の出国日本人数2000万人水準への回復を目指す。

政策バッケージでは、東アジア、欧米豪、ASEANなどの各方面でイン・アウト双方の観点から重点国・地域を設定し、一層強力な取り組みを推進するため、3つの柱を掲げた。

まず、諸外国との連携体制強化では、重点国・地域で2国家・地域間での海外旅行者数の設定など覚書の締結を進めるほか、各国政府観光局との総合的・一体的な連携スキームの構築する。

戦略的かつ効果的な取り組みの推進では、アウトバウンド増加のポテンシャルが高い若者・シニア層を中心に取り組みを進める。各国政府観光局・旅行会社・航空会社などと連携した特別キャンペーンを展開するほか、ツーリズムEXPOジャパンのさらなる活用、戦略的・効果的な取り組みに向けたマーケティング調査を実施する。

安全・安心な旅行環境の整備・青少年交流の促進では、現地情報の発信を通じた安全・安心な旅行環境の整備や次世代を牽引する青少年交流の促進を図る。ツアーセーフティーネット活用の強化に加えて、海外教育旅行の普及・促進を進める。