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グーグル、航空券予約で最安値保証サービスを開始、出発日まで自動チェック、差額は払い戻し【外電】

米観光産業ニュース「フォーカスワイヤ」によると、Google(グーグル)は購入した航空券が出発前に値下がりした場合、その差額を払い戻す価格保証サービスの提供を試験的に始めた。グーグルは「アルゴリズムによって、出発前に明らかになった最安値を見つけ出す」としている。現在は、スピリット航空とアラスカ航空の一部のフライトのみが対象で、グーグルを通じて直接予約した場合のみ適用される。

グーグルは2019年8月に、同様のサービスを試験的に始めた。当初は8月中旬から9月上旬までの2週間のうちに予約されたフライトが対象としていた。その後、パンデミックが発生したことから、試験運用を一時停止。今回は、この価格保証が長期的に提供できるかどうかを調べているという。試験運用に関する正式に発表は4月に行われる予定。

アメリカン航空、デルタ航空、ジェットブルーなど多くの主要航空会社は、ほとんどの運賃クラスで、予約変更あるはキャンセルの手数料を廃止している。これによって、旅行者はより安い運賃を見つければ、再予約できるようになった。差額の払い戻しは、将来のフライトクレジットという形で行われる。しかし、これは、あくまで旅行者が運賃を常に注視し、変更も自ら行う必要がある。

一方、グーグルの場合、予約したフライトの出発まで指定された運賃を自動的にチェックする。

このサービス要件を見ると、旅行者は、1度に最大3件の価格保証予約が可能。1年あたり最大500ドル(約6.5万円)の返金を受け取ることができる。米国の住所で予約された米国発のフライトのみが対象。

このサービスは、米OTAのホッパー(Hopper)が「ホッパー・クラウド」を通じて提供しているものと似ている。ホッパーのパートナーであるキャピタル・ワン・トラベルも価格保証を提供しているが、それはグーグルのサービスとは異なる。

キャピタル・ワン・トラベルでは、「今すぐ購入」として指定されたフライトには、無料の値下げプロテクションが自動的に追加。購入後10日間、運賃をチェックし、価格が下がった場合、キャピタル・ワン・トラベル・クレジットとして最大50ドル(約6500円)の差額が払い戻される。

※ドル円換算は1ドル130円でトラベルボイス編集部が算出

※この記事は、世界的な旅行調査フォーカスライト社が運営するニュースメディア「フォーカスワイヤ(PhocusWire)」から届いた英文記事を、同社との提携に基づいて、トラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。

オリジナル記事:GOOGLE IS TESTING FREE PRICE GUARANTEE FOR FLIGHTS