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新シニア層を分析したタイプ別11分類を発表、オタク気質の強い「オタクティブシニア」が出現、高い購買力とスマホ所有率 -ADK

アサツーディ・ケイ(ADK)は、60~79歳のシニア層を対象とするマーケティングサポートツール「新シニア11(イレブン)」を開発した。意識・価値観から、男性5タイプ、女性6タイプの計11タイプに分類したもので、ADKによると今回の分析で新しいシニアの姿が浮き彫りになったという。

特に男性シニア層では、従来の現役志向が強いアクティブシニアとは異なる、オタク気質のシニアが出現。彼らは流行に関心を持ち、ファッションや情報への感度が高く、マイペースで個性を重視する、購買力の高いシニア層だとする。

ADKでは、このシニア層を「オタクティブシニア(オタク+アクティブ)」と定義し、新しいシニアの先駆けとして注目。ADKの調査でも、オタクを自認するシニア層は2012年から2017年の5年間で大きく増加しており、男性の60代前半に限ると31.4%から48.3%と約半数に拡大している。

各タイプに分類した年齢構成比でも、オタクティブシニアは男性の60代前半が36.8%と他のシニアタイプより若い。子どもの頃に核家族化が進み、テレビ漫画や戦隊もの、学園ドラマを見て育つなど、団塊世代と異なる特性を持つ世代であることが、その背景にあるという。

さらにオタクティブシニアは、日常的にスマートフォンを使用していることもうかがえる。従来のシニア層がマス媒体中心だったのに比べ、スマートフォンの所有率が同年代の平均59.9%に対して68.4%と高いという。ADKではオタクティブシニアに対しては、ネットやSNSの役割も変わり、これらの情報が重要になるとの見解を示した。


ADK発表資料より

ADKが新たに分類したシニア層の11タイプは以下の通り。

▼新たなシニア像を浮き彫りにする11タイプ